幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷展(東京 日本橋 INAXギャラリー)2011/02/12 14:50:44

幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷展(東京 日本橋 INAXギャラリー)


日本橋にあるINAXギャラリーに幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷展を観に行ってみた。

松浦武四郎とは、幕末期に蝦夷地探検家として名をはせた北海道の名付け親。晩年、一畳敷と呼ばれる一畳の書斎を建てた旅人である。二笑亭ファンとしては、この一畳敷のコンセプトは見逃せない。

松浦武四郎は、三重の松阪に生まれ、七歳で近所の和尚から読み書きを習い、その頃から名所図会(諸国の名所を図入りで紹介した本)を愛読。十三歳から儒学者の下で勉学に励む一方、古物に対する関心が高く様々な古書や骨董品を買い集めその支払いに困りはて自宅にあった絵画や家宝を勝手に持ち出しては古物商に売却。十六歳で置手紙を残し独り江戸へと旅立つ。ここから彼の長きに渡る人生の旅路が始まるのです。

晩年八年の歳月をかけ全国各地の神社仏閣などから由緒ある古材を集め自宅に一畳敷の書斎を完成させ、その古材の詳細と壁書や図面を木片勧進として明治二十年に出版。

この人知れば知るほど、そのバイタリティと行動力に驚かされます。好きな事に一点の曇りもない真摯な姿勢で取り組むその姿には説得力があり清々しくもあります。カッコいい人というのは、こういう人の事をいうのでしょうね。

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