RON LIBERTADO

久々にブログ復活です。事務所が勤続五年毎にくれるリフレッシュ休暇なるものを利用してキューバに行ってきました。目的は、勿論音楽な訳ですので、物見遊山の観光やビーチリゾートというよりは、音楽研修の旅といった感じでした。朝から晩まで音楽漬けで、久しぶりに充実した時間を満喫しました。写真は、聖地EGREMスタジオの前辺りです。

キューバ音楽の聖地EGREMスタジオの中に入れていただきました。（通常は入れません。）映像では、何度か観た事のあるスタジオですが、実際に入ってみてルーベン・ゴンザレスやチューチョ・バルデスらが弾いた黄ばんだ鍵盤のピアノを間近にするとなんともいえない迫力を感じます。小さな体育館のような作りの質素なスタジオですが、非常に味わい深いよい音で録れるスタジオとして有名です。スタジオ専属の録音技師に腕利きの方がいるようで、結構引っ張りだこらしいです。

今回の目的のひとつが、コンフント（Conjunt Folklorico de Nacional <国立民俗舞踊団>）が年二回おこなっている公開レッスンへの参加である。バタを習いたかったので、パーカッションクラスのレベル2というクラスに参加した。実技カリキュラムは以下の通り

■タンボーレスバタ（ヨルバ）：イトテレ、オコンコロ、イヤ
■シェケレス（ヴィロ）：ブリメロ、セグンド、カハ

であるが、何故か後半の授業では、レベル3のカリキュラムの

■コンゴ（バントゥ）：パロ、ユカ、マクタ

も少し教えてくれた。

随分しばらくぶりに毎朝9:00からの三時間の授業を受講し、中々新鮮な気分である。

まずナイトライフの手始めに定番中の定番トロピカーナのショーを観に行きました。内容は、よくある感じのナイトクラブのショーなんですが、ダンサーやバックバンドのレベルの高さには、驚かされます。流石キューバです。ショーが終ると生バンドが出てきて観客が自由に踊れるような趣向になってます。

後日トロピカーナのショーダンサーをコンフントのダンスクラスで見かけました。トロピカーナでは、ショーダンスが主体なのでキューバの伝統的なダンスをコンフントに来て習っているそうです。本職だけあって流石に踊りはメチャうまです。

コンフントのレッスンが昼に終わり、すぐマタンサスにバスで移動。今回一番楽しみにしているイベント。それは、世界最強のルンベーロLos Munequitos de Matanzasの貸切ライブ＆プライベートレッスンだ。会場は、ムネキートスがいつも使っているスタジオでおこなわれた。こんなに近くでムネキートスの演奏が観れるなんて感激だ。物凄い音圧とグルーブ感にテンションの高い踊りが加わり物凄い事になっています。正直、言葉では表現しづらいですが、とにかく素晴らしいの一言に尽きます。いやー、ホント来てよかった。

夜ハバナに戻ってCasa de la MusicaにAdalberto Alvarez y su Sonを観に行く。会場に23:00過ぎに到着するとすでに結構人が並んでいる。ライブは、通常1:00頃スタートだが、数年前に事故があったらしく入場数を制限しているようで、早めに行かないと入れてもらえない。残念ながらアダルベルト本人は、体調が良くないらしく出演していませんでした。癌を患ってから一時復帰したように聞いていましたが残念です。決して悪いステージではないのですが、昼間観たのが何せムネキートスなので、今ひとつの感が否めません。結局2:30頃ライブは終了、速攻タクシーでホテルに帰る。明日（今日）も朝から授業だしな…