MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方(東京都現代美術館)2011/04/29 23:58:39

MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方(東京都現代美術館)


図録では、その作品を感じ取ることがとても難しい作品がある。

池内昌子の絹糸を用いた作品はその際たるものだと思う。


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絹糸を結び、切る。

空気のなかに漂いながら、密やかに感知する。

みえない、みえにくいもの。


空間を測り、視る。

天上と地上、地核。

糸の支点を探す。


糸を宙吊りにする。

自重と張りとのつりあいで、形態は形成される。


結び目 - 記憶、時間 - が浮かぶ。


糸は人の気配にかすかに揺れ、湿気を含んだ呼気に弛む。



池内昌子のステイトメントから

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