葬列初体験 ― 2008/07/12 22:38:33
昨夜遅くに出張先の大阪から帰還、そして今朝始発の新幹線で一路みちのくへ。目的地の最寄の新幹線の駅を降りたらタクシーで40分、って最寄なのか?
祖母の葬儀に出席した訳だが、今回初めて葬列というものに参加しました。
写真のような竜頭が付いた棒を筆頭に提灯の付いた棒、幟の付いた棒、先っぽに小さな竹篭が付いていてその中にお菓子の入った棒を持った人たちが続きます。その棒グループの後にビスケットを板に多数貼り付けたもの(前衛的)などを持つ供物グループ、その後に続く花束グループ、そして私の参加した団子グループです。団子は、串に4個ずつ刺さっていてその串が正方形の板の四隅に立てられているというものです。この団子の付いた板を持って、紙製の頭巾(三角巾)を額に付けて、更に小さな御幣のようなものを首の後ろに刺した状態で、山門をくぐります。この一団は、男性のみです。この一団の後ろにさらしで頬かむりした女性陣が、一本の長いさらしを左右交互に持ち続きます。山門を抜けると本堂前のスペースにコンクリートでサークルのようなものが作られていてその上をゆっくりと三周くらい周ってから本堂に供物などを納め読経に入ります。
暑くて大変でしたが、貴重な体験をさせて戴きました。
コメント
_ 智久 ― 2008/07/13 12:02:43
_ 庵主 ― 2008/07/13 21:27:58
そういえばこの辺りが専門でしたよね。
最初に仕切る人が、巻物みたいなモノを取り出して次々に名前と役割を読み上げ、その役割の持ち物がその場で与えられます。多分血筋というか故人との関係の深さによって役割が違うのではないかと思います。
あと幼い子が亡くなったりした場合には、表通りではなく、裏通りを使って送るとの事でした。
最初に仕切る人が、巻物みたいなモノを取り出して次々に名前と役割を読み上げ、その役割の持ち物がその場で与えられます。多分血筋というか故人との関係の深さによって役割が違うのではないかと思います。
あと幼い子が亡くなったりした場合には、表通りではなく、裏通りを使って送るとの事でした。
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土葬の時代、故人と親しかった人たちが棺を担ぎ、葬列を組んで、歩いて墓地に埋葬に行くという風習です。近年、簡略化されたり様変わりしてきていますが、まだまだ風習が残っている地域もたくさんあります。
墓地の場所が野原のようなところが多かった為、命名されたと言われています。
出棺の時、故人が常用していた茶碗を割ったり、松明(たいまつ)を掲げていくなど、様々ななしきたりがあり、それらはみな死者が安全に無事に葬られるようにという願いの表れです。
八つ墓村の冒頭で有名な野辺送りのシーンですが、あれは実際に今でも、ロケ地である岡山県高梁市において行われています。
ちなみに私は学生時代に「八つ墓村に見る、日本の葬式様式の遍歴」という論文を書いたことがあります。
以上。