あけまして火事2007/01/01 16:52:20

あけまして火事


遅めの昼食にと餅を網で焼いていたら妙に外が騒がしい。カーテンを開けてみたところ霧が出ている。

「朝晴れてたのにおかしいな」

と、思い窓を開けるとプーンときな臭い嫌な臭いがした。ベランダに出て周囲を見てみるとご近所さんが燃えています。消防車や救急車が続々と集まってきていたのでうるさかった訳です。ヘリも2~3機上空でホバリングしています。

相変わらず元旦から波乱の幕開けです。

今年も何か起こりそうな予感。

ということで、今年もよろしく。

お正月の過ごし方2007/01/02 23:27:04

土方巽


今回のお正月は、TV番組など一切観ず、当然の如くお参りにも行かず、基本的に自宅に引きこもり一日中

音楽鑑賞→読書→映画鑑賞

を繰り返し、充実した時を過ごしている。
私の場合、このような事に日頃中々時間が取れない事を一番のストレスと感じているのかも知れない。そういう意味では、多少不健康にみえるが、良い休日の過ごし方といえそうだ。

元来あまり読書家ではない方だが、気ままに興味のあるものに限ってたまに読む。今回もたまたま読んでいたものに舞踏家土方巽氏の60年代後期の対談記事の抜粋が載っていた。非常に共感できる一節があったので載せておきます。

「子供というのは、欲望がいっぱいあるし、感情だけをささえに生きているために、できるだけはぐれたものにであおうとする。ところが大きくなるにしたがって、自分のはぐれているものをおろそかにして、他人との約束ごとに自分を順応させる。それではぐれていない、と過信してしまう。飼いならされてしまうわけですね。」

飼いならされちゃぁ、ダメですね。

#004 ざくろの色2007/01/06 18:50:27

ざくろの色


20年以上にも渡る国家権力からの執拗な迫害や度重なる投獄からその生涯に4本しか長編を撮れなかった悲劇の映像作家セルゲイ・パラジャーノフ監督の1971年の作品「ざくろの色」。18世紀のアルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯へのオマージュを捧げた全8章からなる映像詩篇。

この映画をカルト映画というカテゴリに分類するのもどうかとは思ったのですが、映画のカテゴリを無闇に増やすときりがなさそうなので止めておきます。
この映画の愉しみ方は、ストーリーを追わず、ただその映像美に酔いしれる事です。特にその色彩表現は卓越したものがあり眼を見張ります。映画でありながらその一つ一つのカットの構成や色彩が、絵画のように強く印象に残る作品です。アートフィルムに興味のある方には、お薦めの1本です。

最近ハイビジョンなどの様々な映像技術が進歩してよりクリアな映像を比較的手軽に一般家庭でも観れるようになってきていますが、この作品を観るとそんな事は、作品の価値とは全く関係ない事であることをあらためて認識させられ、芸術に対する科学技術の非力さを思い知らされます。

#005 イレイザーヘッド完全版 [ニュープリント・スクイーズ]2007/01/07 22:25:48

イレイザーヘッド完全版


正月休みからモーレツな勢いで映画を見続けている。日に20時間くらい観たりする日もあるので、眼を癒すためだけに寝ています。
もう何回観たか憶えていないほど観ている作品のうちの一つが、デイヴィッド・リンチ監督のデビュー作「イレイザーヘッド」。この映画は、1972年から撮影を開始して5年の歳月をかけ77年に完成した作品で、日本では81年に公開されています。仄暗いモノクロームの一種けだるい感じの映像は、リンチ独特の映像世界です。制作予算の関係もあってかチープなカットも多々あるのですが、全編を通して流れ続ける低音のノイズが、気分を滅入らせリンチワールドに叩き込まれます。このDVDは、監督自身が音響効果を更に高めるためにドルビー・ステレオ化したもので、作品中終始流れる機械音のような重厚なホワイトノイズがパワーアップされており、観る人を不安な気持ちにさせる効果が増しています。ホントに観る度に疲れる作品ですが、性懲りもなく観てしまうカルト映画の名に相応しい作品です。

新たな悪戯2007/01/08 22:50:47

新たな悪戯


ウチのメインスピーカーは、Fostexの6N-FE88ESという8cm口径のフルレンジユニットをバックロードホーンエンクロージャーに組み込んだシンプルなものです。外観は、多少無骨な感じですが、中々良く鳴ってくれているのでお気に入りです。このエンクロージャーには、石(写真右)が片側10kgずつ計20kg入れてあります。ヤツは、いつの間に気付いたのかわざわざ夜中起き出して、この石を取り出しフローリングの床をシャーシャー滑らせて遊ぶのでうるさくて仕方ありません。仕方がないので、ヤツの大嫌いなレモンオイルをタップリ染込ませた布をこっそり仕込んでおいてやりました。しめしめ…