ラム解禁 ― 2006/02/12 14:01:22
十年程前ラム酒を飲み過ぎてよく午前様に帰宅し、以来家族からラム酒を禁止されていたが、諸般の事情から解禁となった。
ラム酒が飲めない間しばらく焼酎道芋派を装っていたが、この度無事ラム道に専念する事となった。
このブログは、庵主である私が独断と偏見に満ちたラム談義を咲かせる場にしたいと勝手に考えている。
ラム酒が飲めない間しばらく焼酎道芋派を装っていたが、この度無事ラム道に専念する事となった。
このブログは、庵主である私が独断と偏見に満ちたラム談義を咲かせる場にしたいと勝手に考えている。
#001 Legend of Cuban Rum ― 2006/02/12 15:47:30

品名:Legend of Cuban Rum
原産国:キューバ
アルコール度数:45度
容量:700ml
輸入業者:株式会社ジャパンインポートシステム
さて最初に紹介するのは、もしや!そうです、ラム好きなら一度は口にしてみたい所謂幻系ラム「レジェンド・オブ・キューバン・ラム」です。中々手に入り難いのもそのはず、瓶詰めは毎年1回のみで150~300本程度とのことです。探さないと見つからないと思いますが、見つけたら即買いですね。飲み口は、まろやかで芳醇。まさにラム古酒の樽味が楽しめる一本です。
■伝説のキューバ産ラムのお話■ (輸入業者さんからのこのラムに関する情報)
人生がそうであるように、酒とは出会いである。私にとってそんな想いにしみじみと浸れるのがこの酒だ。『レジェンド オブ キューバンラム』。このラムは、1940~50年代にキューバで蒸留された後に樽詰めで海を渡り、スペインへ運ばれ名門一族の酒蔵において、ソレラ・システムで熟成されたものである。そこで登場する人物がミゲル・バルデスピノ。バルデスピノ家は、創業1340年まで遡るシェリー酒の名門。家族経営によって、代々受け継いできた看板を守る彼に突然不幸が襲った。大切な息子は病床の身に、そして地元のパレードの女王に選ばれたほどの美人であった愛娘を交通事故で失ってしまう。私がはじめて彼のボデガ(酒蔵)を訪ねたのは今から8年前。そこは、まるで博物館であった。樹齢百年のブドウの樹や19世紀から使っている足踏み式の手動式ラベルマシーン、そして戦前の銀行の窓口を想わせる堂々たる造りの受渡し場所、目の前がタイムスリップした気分だった。もっと驚いたのは、彼が所有する古酒のコレクション。特にシェリーやブランデーの膨大な数に観るだけで酔わされた。歴史の重みを肌で感じた。「そこに行ったら最後にラムが振る舞われるから、飲まないときっと後悔するわよ。今では絶対手に入らないキューバ産のすごい古酒だから」。ほぼ一日がかりで広大な畑やいくつかあるボデカを案内してもらって、そのまま帰ろうとした時、シェリー酒の評論家である明比淑子さんの言葉を思い出した。「ラムを飲ませてください」。ちょうどボデガの入り口に樽が2つあった。飲んだ瞬間に・・・まいった。その優雅なアロマは、コニャックのよう。我慢ができず、このラムを分けてほしいと彼に頼んだのだが・・・「これはとても珍しいもので僕の宝物、このボデガを訪れた人だけにしか飲ませないし、売り物ではない」。それから数年後、彼はその膨大な古酒とともに会社を売り払った。二人の子供の数奇な運命が、彼から、名門としての誇りも、仕事への情熱をも奪い去ったのかもしれない。結局新しいオーナーにラムの件をお願いしたところ、門外不出のこの酒をようやく手にすることができた。このラムは、1962年の革命以前のキューバがアメリカの資本主義にどっぷりとつかり、豊かさを謳歌していた時代の空気を感じさせる。今日のような社会主義の統制経済のもとでは生まれるはずもない、贅沢で華やかな味わい。そしてミゲル氏が会社を手放さなかったら、この世に出ることもなかったであろう、貴重なコレクション。彼のボデガは今、更地になっているという。失われてしまった時間が、すべてそこに詰まっている。まさしく “伝説のラム”である。
輸入業者さんのこのラムに対する熱い思いが伝わってきますね。こういう背景を感じつつラテンジャズを聴きながらこのブログを書いてます。勿論これを飲みながら…
ブログのタイトル ― 2006/02/12 16:07:51
このブログのタイトル「RON LIBERTADO」は、庵主も参加するアフロ系ラテンジャズバンド「Afro Ritmo Maquina」が、演奏するオリジナル曲に由来しています。
ショットグラス ― 2006/02/12 18:50:12

ラムの飲み方にも色々あるが、ラムを深く味わうならやっぱり小さめのショットグラスでストレートがいいと思う。ということで、いい感じのショットグラスを探してみた。最近のお気に入りは、バカラのタリランドのショットグラス(ショートサイズ)。以前、知り合いに連れて行ってもらった大阪京橋のとあるBARで使っていた少し縦長のショットグラスが持ったときの重量バランスが中々良かった。どこのグラスかは不明。今度行った時にでも聞いてみよう。
#002 Ron Del Barrilito Three Star ― 2006/02/15 22:39:49

品名:Ron Del Barrilito Three Star
原産国:プエルトリコ
アルコール度数:43度
容量:750ml
輸入業者:リード・オフ・ジャパン株式会社
今飲んでいるのは、とてもまろやかでスモーキーなアロマに特徴のあるプエルトリコ産ラムの定番「ロン・デル・バリリット・スリー・スター」です。
発売元のエドムンド・B・フェルナンデス社は、1880年ペドロ・F・フェルナンデスによって創設された老舗ラムメーカーで、創設以来100年余り、フェルナンデス家によって経営がなされています。オーナー一族はその商売気のなさからか、島の人達からは偏屈とまで言われているそうですが、常に最高のラムを世に送り出そうという老舗ラムメーカーの姿勢の表れではないかと思います。ロン・デル・バリリットは、バカルディ社のプエルトリコ工場で蒸留された原酒を購入し、独自にオーク樽で長期熟成させた後にリリースされています。スリー・スターは、6~10年間熟成させた原酒をブレンドし、飲み口を調整するために同社秘蔵の30年物のラムをトップドレッシングしたもので、まろやかな後味とスモーキーなアロマがその旨さを更に引き立てます。
いや~、旨いです。
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