職人2010/01/12 22:13:41

職人


オーダーメイドで自分の体形や乗り方に合った自転車を作ってもらう時非常に重要な要素が本体となるフレームです。

日本には、フレームビルダーと呼ばれる鉄製のパイプを巧みに組み上げてくれる優秀な職人さんがいます。

そんな職人さんの世界も高齢化が進み、惜しまれつつ引退される有名な職人さんもいらっしゃいます。

昔ながらの職人の世界ですので、技術を身につけるまでに相当の時間が掛かる上に決して実入りが多い仕事ではないため若手の育成が中々進まない悲しい現状があります。

日本で一番有名と思われる工房でも小さな町工場で4人の職人さんが日曜と祝日以外朝から晩まで作業しても月に25台程度の生産が精一杯です。地方で独立されているある職人さんは、月2台しか作れません。と言うか「作りません。」と言った方が正しいんでしょうね。自分の作品に妥協を許さないので、生産量を上げる事が出来ないんですね。ですので、こういった一流の職人さんの作品に乗ってみたいと思う輩は、1年程度掛かる納期にも関わらず性懲りも無くオーダーしてしまう訳です。

日本もヨーロッパのように国をあげて優秀な職人を認めてその技術を後世に伝えられるような社会システム作りが必要ではないかと思います。これは、自転車に限った事ではありませんが…