アート・スコープ 2007/2008 - 存在を見つめて(原美術館)2008/07/17 18:00:14

アート・スコープ 2007/2008 - 存在を見つめて(原美術館)


今日は、ホント久しぶりに「アート・スコープ 2007/2008 - 存在を見つめて」というタイトルの展覧会を観に原美術館に行きました。

アート・スコープとは、ダイムラー・ファウンデーションが主催する芸術支援活動で、日本とドイツの現代美術アーティストを互いに派遣/招聘して異文化での生活体験や創作活動を通じて交流をはかるというものです。

今回の出展者は、前回の横浜トリエンナーレで脚光を浴びた照屋勇賢、加藤泉、Eva Teppe、Ascan Pinckernelleの四名です。

特に気になったのは、今回初めて観る加藤泉の作品です。立体とドローイングの両方共に人物像をモチーフにした不思議な説得力のある作品に引き込まれました。他どんな作品を作っているのか気になりミュージアムショップの店員に確認するとこの展示会の図録以外には、イタリアのギャラリーが出しているボリュームの割りにやたらと値のはる図録が1冊あるのみだそうで、仕方なくその図録を買う。

あとEva Teppeの「約束の掟」というヴィデオ作品の音響を担当するMika Vainioの音作りが秀逸です。画の雰囲気をよくコントロールしていると思います。

で、写真は、泣く子も黙るジャン=ピエール・レイノーの「ゼロの空間」です。当たり前ですが冷房とか付いてないんですよね。部屋全体が作品なんで仕方ありませんが… でも待てよ、蛍光灯が付いているということは、エアコンも付けられなくはないか… 観る者に温度を体感させるという新しいアプローチかもしれない。