#003 フリークス2006/12/29 18:10:45

フリークス


この映画は、タイトル通りサーカス一座で働く心優しい身体障害者が、あくどい健常者に騙され最終的にあくどい健常者がやっつけられるというどこの世界にもありそうな話である。
しかしながら1932年の公開時には、当時の社会情勢もあってか様々な議論を呼んだ作品で、日本でも「怪物團」というタイトルで公開されたらしいが、公開二週間で上映が中止されたそうだ。監督のトッド・ブラウニング自身も若い頃サーカスに身を置いていた事もあり当時のサーカスが持つ独特の陰りのある雰囲気がその映像からよく伝わってくる。
私は、この映画を中学生の頃、初めて関西のとある名画座で見て以来、ずっとこのモノクロームの映像が頭の片隅に残っている。非常に印象に残る作品である。

最近廉価なデジタルリマスター版のDVDが出回っているが、評判が非常によろしくないので、入手を検討されている方はくれぐれもご注意いただきたい。