ダウンジャケット2006/12/16 18:23:08

ダウンジャケット


奴は、ダウンジャケットが、殊の外好きだ。
寒くなると自ら入って行く。
何故かいつも頭だけ外に出している。
中にいると酸欠になるのか?

人体解剖マニュアル(DVD)2006/12/16 23:16:12

人体解剖マニュアル


私は、しがない一介の勤め人ですので、一丁前に年末賞与というのを戴きました。そこで、チョッと前から欲しかった「人体解剖マニュアル」という邦題のDVD(4枚組)を入手しました。このDVDは、プラスティネーションという人体標本を作製する技術の創始者グンター・フォン・ハーゲンス博士が、ライブで公開解剖をおこなうというイギリスで放送された「Anatomy for beginners」というテレビ番組をDVD化したものです。放送された直後は、イギリス国内でも賛否両論あったそうですが、どう考えても日本の放送コードでは、放送できる内容ではないので、DVDを入手するに至った訳です。

この公開解剖講義シリーズは、基本的な人体構造を理解するための系統解剖学といわれるものをベースに消化器系、循環器系などのように身体の機能系統別に「動き」、「循環器」、「消化」、「生殖」の4つのセクションから構成されています。日本版は、日本の解剖学の権威養老孟司氏が監修されています。

内容は、テレビ番組の為か多少のお茶目な発言はあるものの手馴れた手つきで、メスを振るうグンター・フォン・ハーゲンス博士の真摯な解剖に思わず引き込まれます。時間を要する作業中には、ジョン・A・リー教授が解剖内容の解説や付随事項の解説をおこなってくれて、医学に通じていない人にも比較的わかり易い内容になっています。

やはり最初は、正直グロテスクな印象を受けますが、見ていくうちに「自分も同じ作りなんだ」という感覚が生まれ、生命の素晴らしさを実感します。死んだ人をバラしていくと単なる肉片なのですが、その肉片の集合体に過去生命という目に見えないものが宿っていたという不思議さを実感させられます。

献体の中には、グンター・フォン・ハーゲンス博士が生前面識のある方も含まれていて医学の向上のために献体に同意してくれているのだからという故人の意思を尊重して隅々まで解剖する姿に感銘を受けます。

また、このDVDを見て初めて知ったのですが、解剖には大きく三つの種類があり

1. 人体構造を理解するための「系統解剖」
2. 病気の原因特定のための「病理解剖」
3. 死因を特定するための「司法解剖」

三つの解剖は、それぞれ専門分野として独立していて

1. 解剖学
2. 病理学
3. 法医学

となっているそうです。

決して子供向きの内容ではないので、しっかり大人になってから見ましょう。